日本光学会 生体ひかりイメージング産学連携専門委員会(CBOI) ~公開研究会:OPJ2024シンポジウム報告~
CBOI公開研究会:OPJ2024シンポジウム報告
日時:2024/12/02(日) 13:30~16:45
場所:電気通信大学 B棟 A会場
2024年度日本光学会年次学術講演会(OPJ2024)が、11月29日(金)から12月1日(日)まで、電気通信大学(調布市)で開催された。CBOIは、「シンポジウム:光診断・治療法開発におけるプレイクスルーを求めて:次世代へのメッセージ」を企画し、12月1日の13:30~16:45まで開催した。
Diffuse Opticsは、1990年代から2000年代初頭にかけて急激に発展し、様々な光を用いる診断技術の開発やそれを支える光伝播現象の研究がなされた。しかし、近年はその進展が頭打ちとなり、むしろ衰退気味である。本シンポジウムでは、当初から注目されてきた光診断法だけでなく光治療法も含めて、これまで行われてきた技術開発と基礎研究を総括し、その現状と展望について紹介して、第二次Diffuse Opticsブームの到来につなげることを目的とした。
座長:大川 晋平(浜松医科大学)、鈴木 裕昭(浜松ホトニクス株式会社)
1.近赤外分光法における光伝播シュミレーションの意義 岡田 英史(慶応義塾大学)
2.拡散光計測ーその解釈は正しいのか? 西村 吾朗(北海道大学)
3.超音波・衝撃波による生体内光操作技術の開発 中川 桂一(東京大学)
4.非侵襲血糖値測定はなぜ成功しないのか? 山田 幸生(電気通信大学)
5.近赤外線分光法の課題とこれからの展望について 垣花 泰之(鹿児島大学)
6.近赤外光トモグラフィへの長い道 星 詳子(浜松医科大学)
7.癌に対する光線力学治療(PDT)の基礎と応用例 小倉 俊一郎(東京科学大学)
8.近赤外光線免疫療法:メカニズムと応用・最適化・デバイス開発 佐藤 和秀(名古屋大学)
9.クロージングトーク 鈴木 裕昭(浜松ホトニクス株式会社)
時間が限られていて議論を十分に行うことはできなかったが、会場にはDiffuse Optics以外の領域の方々が多く集まり盛会であった。今回は、ベテラン中心のシンポジウムとなったが、次年度は若手中心に新しい方向性を示せるシンポジウムを企画する予定である。